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シャキーン
先端恐怖症の私からした直視でないこの鋭利な針。
こんなものを体に打ち込んで治療をする荒業を皆さんはご存知だろうか。
そう、針治療、俗に言う鍼灸と呼ばれるものだ。
これは本来肩こりなどに用いられてきた治療法なのだが、近年、これを薄毛に応用しようとする鍼灸医が激増している。
薄毛に鍼灸？
果たして、本当に効果があるのだろうか？
・鍼灸とは
まず、鍼灸とは「鍼」「灸」２つの治療から成り立っているの。
「鍼」とは、針のようなかなり細い棒を毛穴に打ち込み、揺らしたり、電磁波を流したりするなどし、血行を促進させて体調の改善を図ろうとする治療法だ。
一方、「灸」とは、血行を促進させると言う面では同じだが、こちらは草のようなものをツボに置き、熱することでツボを刺激するのだ。
方法が違うだけで、どちらも血行促進を狙った治療法であることを覚えておこう。
・鍼灸で髪は生える？
先ほど述べたように、近年、 「鍼灸で髪が生える」をうたう業者が増えてきている。
これ、批判を覚悟で言うが、はっきり言って生えない。
生えるわけがない。
彼らは鍼灸により毛が生えるメカニズムを「東洋医学的視点では〜」とかなんとかと言い、以下のように説明していた。
・血行を促進して毛に行き渡らせる養分を増やす
・リラックス効果によるストレス緩和
これらはいかにも理にかなっていそうに聞こえるわけだが、何度も言っているように、これらはAGAのメカニズムからは全く外れているのだ。
そもそも、AGAは髪が抜けていってしまうわけだから、それを抑えなければ養分が髪に行き渡りようがない。
血流が変化しても、体の内部では常に薄毛になるメカイズムが作用し続け、髪は抜け続けていくことになるのだ。
・鍼灸の料金は？
鍼灸医によりまちまちのようであるが、だいたい５０分で５０００円程度が相場のようだ。
これを１年以上継続しろと言うことだから、そうなると莫大な料金がかかることになるのはお分かりだろう。
しかも、これが薄毛にとって全く意味のないものなのだから残念極まりない。
こんなことをするくらいだったら、AGAの専門のクリニックへ行き３０万くらい払った方がまだしっかりとした治療を受けられるだろう。
・まとめ
以上、今日は鍼灸で行う薄毛治療について述べてみたがいかがだっただろうか。
彼らは彼らなりの信念に基づきやっているのだろう。
だが、言い方は悪いが、彼らの根底にある思考は先日の育毛マッサージのものと全く同じだと思っている。
ハゲと言うコンプレックスを餌に、しかも副作用と言うAGA患者が最も恐れている部分にフォーカスし、「安全」で心を揺さぶり、治らないものを治ると言って金を騙し取るのは本当に悪質だ。
「ハゲ治療は基本投薬」
全てのAGA患者が五臓六腑に染み渡らせておくべき基本だ。
今日はここまで。
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